左 – ひだり

左 = HIDARI
音:ひだり

左手を「引き垂り手」とも呼び、 「ひきたり」が転じて 「ひだり」 の説。
肘が怠けてるの意の「ひじおこたり」 が転じて 「ひだり」の説。
南を向いて太陽が出てくるの意の「日出り」の説。
松明を持つ手の意の「火取り」の意の「ひとり」が転じて「ひだり」の説。

漢字「左」の字義は、「工」は助けるの意で、助ける側の手の意味。
「ひきたり」の説と近い概念。

右 – みぎ

右 = MIGI
音:みぎ

「みき」と濁らない読み方もある。

「みぎり」と「ひだり」に合わせたかのような読み方もある。
ただし、「みぎり」が先なのか「ひだり」に合わせたかは不明。

「握り」の「にぎ」が転じて「みぎ」の説。
「持ち切り」の意味の「持切」の「もき」が転じて「みぎ」の説。
南を向き日が沈む方向の意の「見限」の「みきる」が転じて「みぎぎ」の説。
体を守る手の側の意で「身防」の「みふせ」が転じて「みぎ」の説。

漢字「右」の字義は、口を手でかばうの意味。
「身防」の説と近い概念。

後ろ – うしろ

後ろ = USHI-RO
音:うし-ろ

「身尻」の意の「みしり」が転じて「うしろ」の説。
「裏尻」の意の「うらしり」が転じて「うしろ」の説。
「上尻」の意の「うえしり」が転じて「うしろ」の説。

「尻」は「下」から転じた説がある。

前 – まえ

前 = MAE
音:まえ

古くは「まへ」と読む。
目が向いた方向の意の「目へ」が転じて「まへ」の説。

上を「うへ」と呼んでいたのと近い。

下 – した

下 = SHITA
音:した

語源は不明。

下 = SHIMO
音:しも

「し」が下方を示す語幹?

「下方」で「しも」の意味?
「よもやま」を「四方山」と書くときに「方」が「も」と読む。

「上」が「浮へ」が語源であれば「沈む」の「し」との関係性は?

「下」(した)が転じて「尻」(しり)になった説あり。

北 – きた

北 = KITA
音:きた

きわめて汚いの意の「キタナシ」と同語源の「きた」の説。

「きた」の意味に、「汚い」「黒い」の意味があるらしい。

北側は影になりやすくことから「黒い」になる?

「朽つ」(くつ)を語源に、「くた」が転じて「きた」の説は?

北側は暗く寒く植物が育ちにくいことから「朽つ」の可能性。

南 – みなみ

南 = MINAMI
音:みなみ

別の読み方に「みんなみ」がある。

南 = MINNAMI
音:みんなみ

南は日当たりが良く見えやすいので「皆見」の説。
南方が海で「海な見」の説。
「日並」から「ひなみ」が転じた説。
「間の日」から「まのひ」が転じた説。
貴いものに祈るの意味の「御祈む」から「みのむ」が転じた説。

貴いものは太陽?

有力な説はない。

漢字「南」の字義は、草木を納屋に入れて栽培してる様を表しており、「囲まれて暖かい」という意味。

西 – にし

西 = NISHI
音:西

日が「往にし」方向の意から転じて「にし」という説。
日没の意の「ひねし」から転じて「にし」という説。
和やかな風の意味の「ねぎし」から転じての「にし」という説。

琉球語では西は「いり」と読む。

日の入りの「入り」から西を「いり」と読む。

活用は「西表島」を「いりおもてしま」と読む。

方 = SHI
音:し
概念:~の方

何かの方向から来る可能性は?

東 – ひがし

東 = HIGASHI
音:ひがし

古語では「ひむがし」と呼んでいた。

ひむがし=>ひんがし=>ひがし

日向風 = HIMUGASHI
音:ひむがし
意味:日に向かう風

風は「し」と読む。

嵐 = ARASHI
音:あらし
概念:荒れた風

荒風 = ARE-SHI
音:あれ-し

荒風は嵐の語源